研究班の概要
老年精神医学研究班では高齢者の精神・心理に関して、研究手法を限定することなく、領域横断的に広くアプローチし、結果として日々の臨床の精緻化に寄与するような臨床研究の実践を志向しています。軸となるのは臨床精神病理学に根差した症例の個別性の考慮、神経画像バイオマーカーを用いた生物学的病態把握、そして治療上の新たなエビデンス構築に繋がる各種の取組みです。これらについてチームメンバーが主体的に取り組んでいます。
私たちが目指しているもの
老年期をめぐる精神医学的諸課題について、単一施設での臨床研究を大切にしながら、本邦の老年精神医学関連研究の前進に寄与するべく、他機関との共同研究にも積極的に参画します。また川崎市北部の「認知症疾患医療センター」として地域とも綿密に連関しつつ、なによりも来談される高齢者の皆さまそれぞれの生活伴走に繋がるような臨床的意義のある学術活動を目指しています。なお早発性認知症も研究対象に含めています。
研究紹介
認知症関連
- レビー小体型認知症の早期状態に関する症例検討
- 早発性アルツハイマー病に関する診断過程に関する臨床研究
- 認知症ケアチームの支援活動に関する看護研究
- 早期アルツハイマー病新薬(抗アミロイド抗体薬)診療・治療過程の臨床研究
- びまん性レビー小体病に関する臨床神経病理学的研究
- 認知症診断に関連した神経心理学的検討
老年期精神障害関連
- 老年期精神障害に関する臨床精神病理学的研究
- 高齢者うつ病の治療最適化に関する臨床研究(TMS, CBT)